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学位論文

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  2. 2020年度特定課題研究要旨

修士課程2年  横山 仁美

特定課題研究題目:「博物館における教育普及活動の体系的な分類とその傾向
                  ―体験学習とワークショップを中心に−」

   【キーワード : 博物館、教育普及活動、体験学習、ワークショップ、双方向性】

 本研究は、博物館における教育普及活動の傾向を明らかにすることを目的としている。文献調査を行い、各博物館の活動を分類した。使用した文献は、都道府県立レベルの博物館における双方向的な教育普及活動を報告している学術雑誌と館報・年報である。本稿は、各文献から博物館の教育普及活動を教育普及活動分類表に分類してまとめ、そこから活動の傾向を検討する方法を取った。
 序論では、博物館における教育普及活動に関する理論的枠組みを3つ紹介した。ここでは、フォーラムとしてのミュージアム、ネットワーク型ミュゼオロジー、構成主義の3つの理論の紹介と本稿で扱う言葉の定義を行った。
 第2章では、博物館における教育普及活動の傾向と考察を行った。本稿で扱った事例は、84本である。活動の目的・主催機関・歴史系か自然系か・活動場所・形式・対象者・講師・時間・参加人数・開催期間の項目で活動を分類し、各項目の定義を説明した。そして、分類ごとに活動の傾向をまとめ、活動の傾向を整理した。
 第3章では、結論、課題と展望を整理した。博物館における教育普及活動の傾向として、活動に参画する世代の偏りを取り上げ、活動から抜けている世代が中高生であることを指摘した。また、博物館の教育普及活動の社会教育施設としての活動の方向性を検討した。本稿の課題として、文献の偏りを是正することで幅広く文献を収集することができ、活動の特徴や目的を体系的にまとめられるため、文献の偏りをあげた。

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