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学位論文

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  2. 2020年度修論要旨

修士課程2年  庄 婕

修論題目:「野外博物館の住⺠参加について−北海道開拓の村と江戶東京たてもの園の住⺠参加事業の比較を中心に−」

   【キーワード : 野外博物館、住民参加、ボランティア活動、地域のアイデンティティー】

 本研究の目的は、日本における住民参加の内容が類似して、またレベルが相当した野外博物館の住民参加に関する内容を分析し、比較することを通じて、それらの館が展開された住民参加の共通点と相違点を明らかにした上で、今の段階での野外博物館の住民参加あり方について考察する。また、今後の野外博物館における住民参加事業の展開された住民参加の共通点と相違点を明らかにした上で、今の段階での野外博物館の住民参加あり方について考察する。また、今後の野外博物館における住民参加事業の展開の方向性について検討する。
 日本社会は少子高齢化と地域偏在などの問題が深刻になっている現状の中で、博物館は地域住民を活動、学習、または自己価値の実現と創造の場として新たな機能や役割などが期待される。
さらに、野外博物館は特有な地域、自然資源を有した博物館施設として、地域住民たちの活動、学習などのニーズを応じるために、住民参加のあり方に関する研究を通じて、住民参加活動の質の向上には非常に必要だと考えられる。
 そして日本の野外博物館の住民参加に関する研究は一つの館を集中して、または当館の住民意識を解明するために具体的な住民参加事業などに関する研究をする論文が多く存在する。
 そのゆえ、一定の基準に従って関連したいくつかの野外博物館が展開された住民参加事業の実態を比較し、考察した上で、今の段階での野外博物館での住民参加のあり方についてより深く理解する必要があると考えられる。
 第一章は研究背景を論じたうえで、本研究の研究目的と意義、用語の定義と調査館の選定、または研究の手法について述べた。
 第二章では、野外博物館にめぐる従来の研究と野外博物館における住民参加に関する先行研究を整理した。先行研究に関する問題点と課題を着目して、本研究の位置付けを確立して、研究課題設定を行った。
 第三章では、調査対象館である北海道開拓の村と江戸東京たてもの園の中で、本研究で取り上げた住民参加の「教育プログラム」「ボランティア活動」「博物館活動への参画」に関する事業の内容を整理して、二館における住民参加の実態を明らかにする。
 第四章は、開拓の村における聞き取り調査により、「村人(むらびと)登録制度」の実態とボランティア事業は博物館における住民参加の向上への重要性を再確認して、ボランティア活動を企画する際のプロセス、目標、課題を明らかにする。
 第五章では、開拓の村とたてもの園の住民参加事業の中で「教育プログラムの利用」「ボランティア活動」「博物館活動への企画」の三つの面から比較をし、その類似点と相違点を明らかにする上で、現段階の野外博物館の住民参加あり方と今後の野外博物館の住民参加方向性について考察した。

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